すでに30年以上も現役を離れている私でさえ、日々ジムに通いながら、サウナなどを活用して体調を整えてきた。だが、これほど何日も家から出ないことは記憶にない。まして現役の選手であれば、体を動かさない日はないのだから、不安は一般の方々の比ではない。じっとしている経験がないのだから。ジムに通おうとしても、今は休業しているところが多いし、感染リスクを考えたら使えない。
もし、レギュラーシーズンが短縮となれば、選手の給料の問題も選手会との議論となるだろう。労使間で明確な規定がないようだから、試合数が減っても年俸は支払うべきなのか、試合数によって削減されるべきなのか。細かいことはわからないが、今からしっかりと話し合ってもらいたいと思う。
近鉄、日本ハム、楽天で監督も務めた梨田昌孝も感染し、集中治療室(ICU)に入っているとの報道を目にした。2013年の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でもコーチとして山本浩二監督を一生懸命支えた仲間。絶対に回復するし、また野球のグラウンドで、時にゴルフでいろいろと世間話ができる日が来ると信じている。
読者の皆様もストレスを感じる日々でしょうが、みんなで乗り越えましょう。
※週刊朝日 2020年4月17日号