コロナによる自粛により、期限付酒類小売業免許を取って、酒をテイクアウト販売している飲食店もあるが、新政酒造は「小分けにせず、ボトル売りを基本にしていただきたい。当蔵は独自のボトルを採用するなど、デザインにも相当なコストをかけており、内容と外装は切っても切り離せない」と言っている。
720ミリリットルで小売価格は1750円(税込み)。1本につき同社が333円、計約99万9千円を日本医師会を通じて医療関係者に贈る予定だ。
新政酒造は2015年のネパール地震を機に、大きな災害が起きる度に「復興支援酒」を販売している。昨年の台風19号を含めてこれまで計7回、計1万8169本を売った。当初3回は蔵のみ1本あたり300円を寄付していたが、途中から「蔵」「販売店」「購入者」の3者が300円ずつ(計900円)負担する仕組みにした。
台風19号でも5280本分、475万2千円を日本赤十字社に振り込んだ。これまでの寄付額は延べ1300万円以上にのぼる。今回は応援のため、販売店と購入者に負担は求めない。(文/朝日新聞鹿島支局 村山惠二)
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