『本当の医療崩壊はこれからやってくる!』などの著書がある本田宏医師はこう語る。
「病院の院長や開業医の先生は厳しい状況に置かれていると思います。これまでも国が診療報酬を安く抑えたため、病院は構造的に赤字ギリギリの経営を余儀なくされている問題があります。昨年9月、厚労省が医療費削減を理由に、全国424(今年1月、440に修正)の公立・公的病院を再編・統合の対象として公表しました。そこへ新型コロナ危機です。ボーナスが払えない病院も出ているそうですが、医師不足も深刻です。病院長は医者に辞められては困るので、経営に頭を悩ませています」
新型コロナの第2波、第3波の到来が懸念されているだけに、医療機関の「6月危機」はどうしても回避しなければならない。(今西憲之/本誌・亀井洋志)
※週刊朝日 2020年6月19日号
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