![さんま(出典:WEB魚図鑑)](https://aeradot.ismcdn.jp/mwimgs/2/a/832mw/img_2a5c44cca925167cde73b317c1f44a9a24511.jpg)
![さんまの握り寿司](https://aeradot.ismcdn.jp/mwimgs/5/e/840mw/img_5ef6cc66375c247632157229350dffe6177321.jpg)
日中の最高気温もようやく35度を下回り始め、夜もエアコンなしでもなんとか眠れるようになってきましたね。これから少しずつ秋っぽくなってくるのを期待したいものです。
秋を代表する魚といえば、「秋刀魚」とも書く「さんま」ですよね。秋を代表する魚なら「鰍」と書けばいいように思いますが、この漢字は「かじか」という別の魚に当てられています。
さんまは江戸時代には人々に知られてはいましたが、脂が多すぎてあまり人気がなく、形が似ている「サヨリ」にあやかって、「オキサヨリ」などと呼ばれたり、脂をあんどんを灯すのに使ったりする程度の魚だったので、学者もわざわざ漢字を考えることをしなかったと言われています。
ではなぜ「かじか」に「鰍」を当てたのかですが、「鰍」は中国では「ドジョウ」のことで、「かじか」の見た目がドジョウに似ていたからという説が有力なようです。
余談になりますが、魚へんに春と書くと「さわら」、魚へんに冬と書くと「このしろ」です。では、魚へんに夏と書く魚は何かわかりますか?
実は「そんな漢字は存在しない」が正解なんです。
ブリの幼魚である「わかし」にこの漢字を当てることがありますが、皆さんのスマホやパソコンで、「わかし」と入力しても、魚へんに夏の漢字が出てくることはないと思います。
江戸時代には人気がなかったさんまですが、最近の調査によると、我々日本人が好きな魚は、「サーモン」「まぐろ」「さんま」「あじ」「さば」がどの調査でも不動のベスト5とのことです。
鯛やハマチ(ブリ)が入っていなくて、さんまが入っているのはちょっと意外ですよね。
さんまが人気の理由は、「脂が乗った身の甘さ」「他の魚に比べて柔らかい身質」そして「うろこや内臓を取り除くことなくそのまま焼いて食べられる手軽さ」とのことです。確かに、脂のよく乗ったさんまの塩焼きを食べると、日本人に生まれた幸せを感じます。
皆さんもよくご存じの通り、そのさんまが近年は不漁で大変なことになっています。
![](https://aeradot.ismcdn.jp/mwimgs/d/e/120m/img_de030a0316d33966bf5c406bdc60d15c470834.jpg)