同年の全日本大学野球選手権決勝で早大を下し、春秋連続日本一を達成した亜大も、木佐貫洋(巨人オリックス日本ハム)、永川勝浩(広島)、松田宣浩(現ソフトバンク)、小山良男(前出)、川本良平(ヤクルトロッテ楽天)の5人がプロ入り。木佐貫-永川の黄金リレーは、プロの打者でも手こずるに違いない。

 91年に大学日本一になった東北福祉大も、斎藤隆(横浜-ドジャースほか-楽天)、作山和英(ダイエー)の両投手に、金本知憲(広島-阪神)、浜名千広(ダイエー)、伊藤博康(巨人-ダイエー)と、77年の法大と並ぶドラフト史上最多タイの5人が指名された。

 プロ入りした人数の多さでいえば、89年のチームは、この5人プラス、佐々木主浩(横浜-マリナーズ)、小坂勝仁(ヤクルト-近鉄)、吉田太(中日)、矢野耀大(現阪神監督)、大塚光二(西武)、宮川一彦(横浜)と豪華版。後のプロ野球選手だけでオーダーが組めてしまいそうだった。(文・久保田龍雄)

●プロフィール
久保田龍雄/1960年生まれ。東京都出身。中央大学文学部卒業後、地方紙の記者を経て独立。プロアマ問わず野球 を中心に執筆活動を展開している。きめの細かいデータと史実に基づいた考察には定評がある。最新刊は電子書籍「プロ野球B級ニュース事件簿2019」(野球文明叢書)

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久保田龍雄

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久保田龍雄/1960年生まれ。東京都出身。中央大学文学部卒業後、地方紙の記者を経て独立。プロアマ問わず野球を中心に執筆活動を展開している。きめの細かいデータと史実に基づいた考察には定評がある。

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