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『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が大人気になっています。コロナ禍にも関わらず大盛況で、関連グッズもすさまじい売り上げをあげています。大人から子どもまで夢中にする、令和を代表するコンテンツといっても過言ではないと思います。
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その「鬼滅の刃」ですが、小さな子どもが死んだり、戦闘では血が飛び散ったり、鬼の首が飛んだり、「子どものトラウマにもなりかねない」と懸念するような残虐なシーンやグロテスクなシーンがあります。映画はPG12指定です。PGとは、Parental Guidanceのことで、12歳以下の子供が視聴する際は親の助言や指導が必要という意味です。
私自身も、「鬼滅の刃」は漫画を全巻読んで、アニメも全て視聴し、映画も観に行っています。敵にも味方にも共感しやすいストーリーの秀逸さ、技や武器や衣装のデザインの素晴らしさ、全てのキャラクターに主人公の要素がある構成など、とても素晴らしい作品だと思っています。ただ、「これを子供に見せるのはどうかな……」と親として考えさせられる部分も大いにあります。
今回は、子どもにどんなコンテンツを見せるべきか、または見せないべきか。親として悩ましい問題です。まず留意すべきは、子どもはコンテンツの影響を受けやすいということです。親の言うことは聞かなくても、キャラクターの言うことは聞く、という子供たちも少なくありません。皆さんも、子供の頃に見たアニメや漫画の影響で、必殺技のまねをしたりキャラクターになりきったことがあると思います。技だけでなく、思考も影響を受けやすいので、登場人物の人物像はかなり重要です。YouTubeも子ども向けコンテンツについては、与える影響を鑑みて、とても厳しいガイドラインを設けています。乱暴な言葉を含む残虐な表現、銃などの武器を人に向ける描写、血を含む暴力的な表現は、子ども向けコンテンツでは全て禁止されています。注射器や刃物を使う表現も注意が必要で、肥満を防ぐためにお菓子を過剰に登場させてはならないなど、驚くようなルールもあります。