不在がちのため、家と子どもは妻に任せっぱなしですが、どんと構えてくれていて、安心して仕事ができます。僕がほっとして帰る場所でいてくれるのがありがたいですね。
妻:木村真由[30]
ディパーチャーズ・ジャパン 総務
きむら・まゆ◆1990年、北海道生まれ。2011年、札幌ビューティーアート専門学校トータルビューティー科卒業。14年に上京。夫の会社を手伝いながら、長女が生まれるまでは、カフェなどでアルバイトもした
私も夫も学生時代にモデルのバイトをしていたので、じつは以前から彼のことを知っていました。実際に話してみたら、おだやかでやさしくて、素敵な人でした。だから、出会った日に「私はこの人と結婚する」と決めたんです。
夫の仕事のことは私も両親もまったく気にしませんでした。とても大切な仕事だと思いました。むしろ、結婚のときには、夫の実家のほうが、私のことを気にしたかもしれません。納棺の仕事をする夫の妻として切り盛りしていけるかどうか、心配されたんでしょうね。
でも、実際にお会いしたら、とても気に入ってくださいました。夫の実家は大家族で、今は自分の実家のように感じています。
夫は会社の代表という立場もあるので、毎日はどうしても仕事が優先になります。でも、理解して結婚したので私はサポートに徹しています。そのぶん、彼は「私と娘が幸せなら何をしててもいいよ」と言ってくれますし、私も自由な時間を満喫しています。
(構成・角田奈穂子)
※AERA 2020年12月28日-2021年1月4日合併号