岩崎大昇くんのコメディーセンスにも個人的に注目している。

「M」と「極主夫道」「コールドケース3」はゲスト出演。

 ゲスト出演が一番緊張する。特にコメディーは。芝居の難しさの中でもコメディーの難しさは特殊だ。一番難しいと私は思う。

「極主夫道」と「コールドケース」はともに滝藤賢一こと、けんちゃんと共演。この人はこれまた本当に面白い役者。

 主役でも脇でもコメディーでもシリアスでも独特な存在感と爪痕を残す人。

 飄々としてオシャレで、実はとても熱い人。本人の人柄も演技も大好きだ。

 それから舞台「ベイジルタウンの女神」。

 ケラリーノ・サンドロヴィッチこと、ケラさんの創り出す緻密に計算し尽くされた戯曲を演じられることは最高に幸せなことだ。

 今回は妻である緒川たまきさんとのユニットということで、緒川さんのエッセンスが戯曲に加わって、優しく愛おしい作品に仕上がっていたと思う。

 ドラマとは違い、何度も稽古しては深めて探って精度を上げていく作業は役者の力を試される。

 演じれば演じるほど課題が増えて、「うまくなりたいなあ!」と何度も自分を不甲斐なく思った一年だった。

 今年はどんな出会いが待ち受けているのだろうか。

 すでにいくつか面白い案件が舞い込んできている。

 ちびは、4月から幼稚園。我々の生活リズムもちょっと変化する。

 朝はお弁当を作って持たせなきゃいけない。新しい生活に我が子はすんなり馴染めるだろうか。コロナが収束して無事に入園式ができるだろうか。

 ぐんぐん成長していく我が子を見るのが楽しみだ。その分我々もぐんぐん加齢していくんだけどそこには目を瞑っていきたい。

 去年は想定外だらけの一年だったけど、ひとつひとつ、全力で頑張ったと思う。

 子育ても、夫婦共に全力でがんばった。

 今年もいろんな変化に対応しながら力を合わせてがんばっていきたいと思う。

■水野美紀(みずのみき)
俳優。ドラマ・映画・舞台で活躍中。<出演情報>テレビ朝日系ドラマ「にじいろカルテ」が1月21日(木)スタート。レギュラー番組は、フジテレビ系バラエティ「突然ですが占ってもいいですか?」毎週水曜22:00~、讀賣テレビ「水野美紀の映画生活(シネマライフ)」毎週金曜22:54~<関西ローカル> http://www.ytv.co.jp/cinemalife/

【書籍『水野美紀の子育て奮闘記 余力ゼロで生きてます。』好評発売中】

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