どこまでもストイックな皆川さんと、マイペースなはじりさんというコントラストもよくできていますし、昨年の「第50回NHK上方漫才コンテスト」でも優勝しました。
客観的に見ても、売れるポイントは多いとは思いますが、僕が個人的に売れることを確信したのは、皆川さんの“かわいげ”を度々見てきたからです。
「ネイビーズアフロ」のお二人とは、ラジオ番組でたびたびご一緒しているのですが、コロナ禍のはるか前、ラジオ番組のプロデューサーさんの自宅にスタッフさんや他の芸人さんも集まって宴会をしたことがありました。
凄まじいまでに苛烈な飲み方だったため、一人減り、二人減りとみんな脱落して帰宅していく中、最後まで残っていたのが皆川さんでした。
ナニな話、プロデューサーへの心証を良くするために残るということではなく「純粋に楽しいから、いさせてください」という思いがにじみ出ているかわいげ。そこでその空気がにじみ出てくるのは一つの才能だと思います。
売れることは難しい。でも、売れる人は毎年出てきます。昨年から閉塞感に満ちた日々が続いているだけに、今年はより光の強いニュースターが出てくることを願います。(中西正男)