佐藤亮子さん(撮影・小原雄輝)
佐藤亮子さん(撮影・小原雄輝)
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長女の東大合格発表。母娘抱き合って喜んだ(撮影・加藤夏子)
長女の東大合格発表。母娘抱き合って喜んだ(撮影・加藤夏子)

 いよいよ受験シーズン本番。16日には、初めての「大学入学共通テスト」が実施される。コロナ禍で受験生の不安は膨らむが「受験が今まで通りに実施され、無事に受けられることをありがたいと思ってほしい」と話すのは、3男1女の子ども全員が東京大学理科III類に合格した佐藤ママこと、佐藤亮子さんだ。その訳をきくと、受験を超えて人生に大事なことが見えてきた。

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――緊急事態宣言下の受験シーズンが本格的にスタートします。今年の大学入試は、初めての共通テストという新しい要素もあり、受験生の不安は例年以上だと思われます。

佐藤亮子さん(以下、佐藤ママ):今の状況でこの時期、受験生が焦る気持ちはわかります。でも、1日は24時間ということは変わらず、自分の持ち時間が延びたり、短くなったりはしません。要するに、試験当日まで、去年の受験生と同様にできることを淡々とやる覚悟をすることです。

 準備不足が心配なこともあるかもしれませんが、そもそも準備万端な受験生なんていません。みんな大なり小なり不安を抱えていますから悩まなくても大丈夫。悩んでいる暇があったら、自分が「これでは絶対に点が取れる!」という問題は、本当に本番で必ず点数に結び付けられるか再確認してください。解けるつもりの問題を油断して落としてしまったという話は意外と聞きます。点数が取れる自信がある問題を自分の手持ちの武器にして全力で戦うことです。

 センター試験から共通テストに変わったので、「今年は過去問がない」と嘆く声をよく聞きますが、よく考えてみてください。来年の受験生だって、過去問は一年分しかないのですよ。過去問を過去問として役立てるには、10年分くらい必要ですから、共通テストの過去問の恩恵を受けるのは今の小学生からかな?2回のプレテストでも十分共通テストを予想できますから、大まかな傾向は掴んでおく必要はあります。今は、ネットなどでも共通テストの傾向の話は出ていますから見ておいてください。共通テストが「初めて」という条件は全国の受験生全員が同じです。プレテストでわかる情報から準備して、心づもりをして臨みましょう。

――新型コロナウィルスの感染拡大という想定外の事態も重なりました。今年の受験生は大変ではないでしょうか。

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来年のはどうなるかわからない「今年しかない」