
「真摯に事業運営に向き合い、信頼回復に努めていきたい」(メドレー広報グループ)
医療ベンチャーのメドレーは2月3日、豊田剛一郎氏(36)が代表取締役を辞任し、取締役に異動すると発表した。同日の「文春オンライン」が豊田氏と愛人女性との不倫を報道したことを受け、豊田氏から辞任の申し出があったという。豊田氏はTBS系「NEWS23」のメインキャスターを務める小川彩佳氏と2019年7月に結婚。小川氏は昨夏に第1子を出産していた。
メドレーは病院向けオンライン診療システムで国内トップ。豊田氏は「代表取締役医師」の肩書で情報発信や病院との関係づくりなどに努め、事業拡大の原動力となってきた。同社の株価は報道後2日間で200円以上下落した。株式市場関係者が話す。
「業績そのものへの影響は限られそうですが、豊田氏はオンライン診療について業界全体の旗振り役だった。今後、規制の議論に影響しないか心配です」
国内ではオンライン診療への慎重論が根強かったが、コロナ禍の中で見直され、「特例」として誰でも受けられるようになった。昨年9月には菅義偉首相が特例的な措置の「恒久化」を指示し、現在、ルール整備が進められている。