筆者が試したのは、「切れ味抜群!『ハンディチョッパー ミニ』」(講談社)で、容器は直径12.5センチ、高さ10.8センチ、容量は約640ミリリットルというコンパクトなタイプ。収納場所も取らず、よく使う調理器具と一緒にしまっておけるのがいい。1度にチョップできる目安は、玉ねぎなら普通サイズの1/2量程度。10回くらい引くだけで、みじん切りにできる。また保存用のふたつきなので、余った分は冷蔵庫に入れておけて便利だった。
ちなみに「ハンディチョッパー」は300円ショップなどでも売っている。試してみたが、玉ねぎのみじん切りは水分が出てしまい、刃の切れ味もいまひとつだった。またハンドルを引くストラップも短く、刃を回転させるパワーに差があった。
ハンディチョッパーを使った料理のレシピ監修をしている、料理家のSHIORIさんに選ぶポイントを聞いてみた。
「やっぱり刃を回転させるパワーと刃の切れ味です。切れ味がいいと、手で切るよりも圧倒的にラクだし、時短にもなります」
また、ハンディチョッパーは生の食材だけでなく、ゆで野菜など加熱したものも使える。できあがった料理を取り分けて、ハンディチョッパーで細かくしたり、食べやすくしたりなどの工夫も簡単で、介護食などさまざまなシーンで役立つという。
「私は息子の離乳食づくりにも活用しました。電源不要なのでキャンプ料理にも便利だと思います。アウトドア好きな夫は“これは使えるね”と」(SHIORIさん)
筆者も苦手だったみじん切りが、あっという間にできることが楽しくて、いろいろと試してみた。玉ねぎは大量にみじん切りにして、あめ色になるまで炒めて冷凍庫へストックし、ハンバーグやカレーに活用。玉ねぎときのこ類をみじん切りにして炒め、フレンチでうまみ出しとして使われる「デュクセル」に。そのままバゲットにのせたり、肉や魚を焼くソースとして使ったりした。
最後に、SHIORIさん考案のハンディチョッパーを使った料理のレシピ「オニオンジンジャーポークソテー」を紹介。玉ねぎとしょうがはまとめてみじん切りに。ご飯が進む味だ。