東大と京大の合格者が3月10日、発表された。東大では2993人、京大では2724人の受験生が喜びの春を迎えた。週刊朝日は、サンデー毎日・大学通信と合同調査を実施し、高校別の合格者数を集計した。結果を見ていこう。
午後5時時点での速報値で、1位は144人の開成(東京)となっている。このまま1位となれば、1982年から40年連続となる。同校の高3学年主任の渡辺信幸教諭はこう話す。
「コロナの影響で本校の教育の基幹である運動会が実施できないなど開成生には厳しい年となったが、勉強が遅れるようなことはなかった。オンライン授業を4月早々にスタートさせることができたことに加え、生徒も勉強に対する自主性を失うことなく取り組めた。厳しい状況の中で、東大合格をはじめ大健闘したと思っています」
2位には97人の灘(兵庫)、3位には82人の麻布(東京)が入っている。
公立校の健闘も目立つ。日比谷(東京)は62人で、昨年より22人も増加した。2016年に44年ぶりに50人を超えた(53人)が、今年はそれを上回った。
教育ジャーナリストの神戸悟さんはこう語る。
「日比谷は東京都から進学指導重点校に指定され、教員が教材研究をするなど授業の質を高めてきた。その結果、進学実績も上がり、優秀な生徒も集まるというサイクルが生まれている」
以下は、午後5時時点での東大合格者数上位20校。
(1)開成 144人(106人)
(2)灘 97人(75人)
(3)麻布 82人(49人)
(4)聖光学院 79人(69人)
(5)西大和学園 76人(51人)
(6)日比谷 62人(48人)
(7)駒場東邦 56人(38人)
(8)横浜翠嵐 48人(44人)
(9)栄光学園 47人(34人)
(10)浦和(県立) 46人(25人)