『バンテリンドーム ナゴヤ』(以下、バンテリンD)の看板がお目見えだ。
【写真】「平成で最もカッコいいバッティングフォーム」はこの選手!
昨年12月10日、ナゴヤドームの名称が21年1月1日からバンテリンDへ変更されるネーミングライツ契約(以下、命名権)が締結。球場正面看板などの設置作業が2月18日に完了した。名古屋城の金のシャチホコほど豪華ではないが、緑色の看板はよく目立つ。新名称『バンテリン』は、興和株式会社(名古屋市)が販売する肩こりなどに使用する医薬品の名称。ネーミングライツの契約期間は5年間で、契約料は非公表とされる。
「看板が変わっただけ。これまでもドームと呼んでいたから何も変わらない。ナゴヤ球場からドームへの移転の際は、しばらく違和感があったけどね。関係者、ファンも含め呼称はそのままでしょう。相手チーム関係者は名古屋って呼んでたしね。困るのはマスコミ関係者なんじゃないかな」(中日球団関係者)
名古屋近郊に住む関係者やファンにとっては、名称の変更は影響がないと言う。しかしそれ以外に暮らす人々にとっては違和感が残るのも事実。『ナゴド』という呼称も定着しつつあった。マスコミ関係者は略称にも頭を悩ませる。
「『ナゴヤD』という略称表記が『バンテリンD』になる。命名権の絡みもあるので、『バンD』にはできない。呼びにくいとともに、文字数が多くなってしまう。媒体での露出スペースには限りがあるので、悩ましい問題。また野球を知らない人からすると、どこの球場か理解できない危険性もある」(在阪スポーツ新聞記者)
現在、NPB12球団のうち、命名権採用は7球場。楽天生命パーク宮城、メットライフドーム、ZOZOマリンスタジアム、京セラドーム大阪、MAZDA Zoom-Zoom スタジアム 広島、福岡PayPayドーム、そしてバンテリンD。その中で親会社商品、サービスなどと直接関係ない名前が付いているのは、西武、ロッテ、オリックスの本拠地で、そこへ今回の中日が続き4球団になる。この中で早くから他企業等の名前を付けていたのが西武であり、中には衝撃的なものもあった。