■Q:毎日予定がぎっしり。でも、体も気持ちもついていきません
体や心が疲れ切った状態では、仕事や家事の生産性も下がってしまいます。40~50代は体力的にも無理が利かなくなってくる世代なので、頑張り過ぎないことです。理想は1日30分、少なくとも週に1日は予定を入れない、“ブランク時間(日)”をつくりましょう。
例えば、今日の午後5時から30分は予定を入れない、水曜日はブランク日と決め、自分のためだけに自由な時間を使うのです。ダラダラと過ごすのではなく、好きな音楽を聴く、お気に入りのカフェでお茶をするなどして過ごすとよいでしょう。
心に余裕を取り戻せると自律神経が整い、また前向きに取り組もうという気持ちがわいてきます。
■Q:よいコンディションで1日を過ごすには?
朝の“心の余裕”が、その日1日を決めるといってもよいくらい、朝の過ごし方は重要です。急いだり、慌てたりすると交感神経が急激に高まります。1日の始まりに自律神経のバランスを乱すと、その後、仕事のミスや人間関係を損ねる原因にもなりかねません。
朝は副交感神経から交感神経へと、ゆっくり切り替えるのが理想です。そのため、慌ただしく朝を過ごしている人はいつもより30分早く起き、時間に余裕をもつことをおすすめします。朝寝坊した時でも、ゆっくり歯磨きをする、ゆっくり着替えるなど、何か一つでも動きに“ゆっくり”を取り入れるだけで自律神経の乱れを防げます。
監修/小林弘幸先生(こばやし・ひろゆき)
順天堂大学医学部教授。1987年順天堂大学医学部卒業。同大学大学院医学研究科(小児外科)を修了後、ロンドン大学付属英国王立小児病院外科などを経て、順天堂大学小児外科学講師・助教授を歴任し、現在に至る。日本体育協会公認スポーツドクター。自律神経研究の第一人者であり、多くのアスリートの指導にかかわっている。著書に『一流の人をつくる 整える習慣』『自律神経を整える「あきらめる」健康法』(KADOKAWA)、『自律神経が整う時間コントロール術』(小学館)など多数。
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