酒は世間で言われるほど飲んでないと思うんだが、そういうと周りから「飲んでたよ!」と言われる(苦笑)。みんなで集まって飲むときにアイスペールにいろいろな酒を混ぜてワーッと回し飲みするのが好きだったから、その印象が強いんじゃないかな。
たしかに、毎日夕方になると飲みに出かけて、娘が学校に登校する朝8時までに帰るという生活をしていたけどね(笑)。女房から「近所の目があって恥ずかしいから、朝8時までには帰ってくるように」とくぎを刺されていたもんでね。
その頃は楽ちゃん(三遊亭円楽)と、楽ちゃんの知り合いの社長と3人で朝まで飲んでいた時期だ。楽ちゃんに銀座の遊び方を教えてもらってね、ずいぶん銀座の店を開発したよ。そのうち、1軒目は俺、2軒目は楽ちゃん、3軒目は社長が払うというふうになったから、飲む時間も当然長くなる(笑)。それに加えて「最近、三沢ががんばっているからアイツも呼ぼう!」って、三沢光晴も呼んで飲んだもんだ。
そうしたら、そのうち三沢が「なんでいつも天龍さんがいるんですか?」なんて言いうようになった。俺が呼んでいるからお前がいるんだ!(笑)。三沢は大体深夜0時頃になると眠りだして、2時か3時くらいになって俺たちが帰るぞと言うと、起き出して「もっと飲みましょうよ~!」と始まる。
三沢はもともと酒が飲めなくて、仲田龍と一緒にカラオケに行ってもジュースばかり飲んでいたらしいね。それが俺と付き合うようになって酒を飲むようになった。しかも、当時は新婚だったんだけど、毎晩のように深夜まで俺たちと付き合ってね、奥さんには悪いことをしたよ(苦笑)。
そうやって3~4軒を朝まではしごして、飲む店が無くなると上野駅に行って構内の売店で酒を買って飲んだりもしていたよ。朝、会社に出勤するサラリーマンが通る前で、俺たちが酒を飲んでいるんだ。バカやっていたね、青春だよ(笑)。
今、酒に関しては「悲しい酒は飲まない。楽しい酒だけ飲む」と決めている。何かお祝い事がある時に飲もうと思っているんだけど、なかなかお祝い事っていうのはないね、万馬券が当たったとか(笑)。