――全日本後、一人で練習して、大変な思いをいろいろしましたか。
まず、また全日本並みに、全日本の前並みにへこんだこともあったり、また調子の波が、わーって崩れてったりとか、自分が目標としていたものに届かなかったりもしていたんで、結構つらい気持ちもありました。また、来る直前にも、また2月にも地震があって、結構家の中とかもグジャグジャになってはいたんで、気持ちの上でのつらいところも、ちょっとありました。
ただ、まあ実際健康で、こうやって、この現地に来られてますし、まあ元気にこのプログラムも滑れたと思ってるんで。まあ大変だったなとは思ってますけれども、まあその日々があったからこその今なのかなっていうふうにも思っています。
――一番へこんだのは何ですか?
いや、結構アクセル、4回転半を力を入れてやっていたので、まあ跳びきれなかったのが、やっぱり、一番つらかったなというふうには思ってますけれども。まあでも、それのおかげで筋力ついたりとか、またトレーニングの方法についても、また新たに考えることがいろいろあったので、ある意味では、全日本前よりもステップアップしてるのかなというふうに思います。
――練習に器械体操や陸上の理論も取り入れたという話がありました。
随分前の話なんですけれども、内村(航平)さん、体操の内村さんとか、あとは白井(健三)さんとお話しさせていただいたときに、たまにそのフィギュアのジャンプの回転の仕方だったり、そういったものを参考にしているという話を聞いていたので、まあ今回、内村さんがH難度のものを決めているっていうことも刺激になったりもしていたので、何となく、何か内村さんのドキュメントだったりとか、そういったものを見ながら、ああ、こういう感覚なのかなとか、ああいう感覚なのかなとか、まあ自分にとって、今、その4回転半というものが、かなりの大きな壁なので、それに対して、どうやって回転数を増やしていくのかとか、どうやってジャンプの高さだったりとか、滞空時間だったりとか、そういったものを延ばしていくのかっていうことを考えたりもしていました。