あとは、そうですね、陸上での、ウェートとかはしていないんですけれども、どうやって、その陸上の力だったり、または自分のポテンシャルというものを出していけるかっていうことについても、いろいろ考えたりすることがありました。
――体になじんだ感覚は?
そうですね。4回転半に関しても、すごく近づいてきたなという感じもしますし。それのおかげでいろんなものが安定してきたり、自分の自信になったりとかもしているので、まあよかったとは思っています。
――どういうふうに体を鍛え、どんなメニューをしたとか、26歳の鍛え方を教えてください。
別にウェートをやっているわけじゃなくて、やっているうちに、だんだん必要な筋肉がついてきたというか。まあいろんな、遠心力だったり、慣性だったり、そういったものを、何か取り込むための筋肉が、ちょっとついてきたなというふうには思っています。
――練習を通して鍛えている?
そうですね。何か特別にトレーニング、筋肉を向上させるトレーニングっていうことはやってないです。ただ、やっぱり4回転半をやるにあたって、最初のころは、かなり筋肉痛とかを伴っていたんですけれども、まあそれもなくなりましたし、実際、そのショート、フリーを通して、ほかのジャンプも、すごくリラックスして跳べるようになったかなというふうに思っています。
――体重の増減は?
体重は増えてます、はい。
――これ、あの、今何キロって、聞いてもいいんですか。
嫌です(笑)。
――すいません。フリーの「天と地と」。大河ドラマで主演した石坂浩二さんが「謙信の心を胸に翔んでほしい」とエールを送っています。
謙信公っていう、僕らは文献でしか、文献や巻物だったりそういったものでしか、実際には見たことがない方ですけれども、ただ、石坂浩二さんの中にも、その謙信の魂だったり、心があったと思いますし、僕自身も、そういった心だったり魂だったり、何か謙信公が見ていた風景だとか、記憶だとか、そういったものを少しでも感じながら滑ることができたらいいなというふうに思います。