ただ、侍ジャパンで4番を務めるなどNPB通算205本塁打をマークした長距離砲は稀有な存在であることは変わらない。スポーツ紙デスクは「巨人は獲得に乗り出す可能性があると思います。丸佳浩、梶谷隆幸をFAで獲得したように計算できる選手を獲得している。現在の巨人で和製大砲は岡本和真だけなので本塁打を打てる存在は貴重です。また、ソフトバンクも獲得を検討する可能性がある。キャプテンシーのある選手で野球に取り組むストイックな姿勢は若手のお手本になります。パリーグなので指名打者で起用する選択肢もある。王貞治球団会長も見守る環境でまだまだできると判断するかどうかですね」と語る。

 ただ、筒香は横浜高校の時からメジャーの舞台で活躍することを夢見ていただけに、このまま不本意な形で終わりたくないだろう。課題となるのは速い直球への対応だ。変化球はうまくさばくが、150キロを超える直球に差されて凡打する打席が目立つ。残された時間はそう多くない。日本人野手がメジャーで活躍したケースは少ないが、筒香にも意地がある。日本で相手投手を震撼させた豪快な打撃を米国でも見たい。(梅宮昌宗)