AERA 2021年6月14日号より
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AERA 2021年6月14日号より
AERA 2021年6月14日号より
澤田幸男(さわだ・ゆきお、64)/澤田肝臓・消化器内科クリニック院長。長年、免疫と腸の関係を研究。『腸がすべて』(東洋経済新報社)監修(本人提供)
澤田幸男(さわだ・ゆきお、64)/澤田肝臓・消化器内科クリニック院長。長年、免疫と腸の関係を研究。『腸がすべて』(東洋経済新報社)監修(本人提供)

 常におなかがスッキリしない、ゴロゴロする、張って苦しい……。コロナ禍以降、さらに増えた腸の悩みを一気に解決しよう!食事の組み合わせと時間に気をつけるだけで劇的に改善する、話題の腸活法とは? AERA 2021年6月14日号は「腸活」を特集。

【腸活におすすめの組み合わせはこちら】

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 新型コロナによる自粛生活でストレスを感じ、排便の状態が変わった人のうち、回数が減った人は56%、便秘になった人は43.3%。70万ダウンロードの排便記録アプリ「ウンログ」が3千人に聞いた結果だ。テレワークで運動不足になったせいか、毎朝スッキリしなくなった。ステイホームで運動量が減少→太ってダイエット→炭水化物を減らしたらお通じがイマイチ。鬱々とした生活のストレスから時折おなかが痛くなる……。

 腸の調子が悪いと肥満や肌荒れの原因に。栄養の吸収も悪くなる。免疫力も低下するので、コロナ禍ではますますよくない。今すぐ解決したい。

 そんな中、イタリア在住のフランク・ラポルト=アダムスキーさんという自然療法士が提案する全く新しい腸活メソッドが話題になっている。『腸がすべて』(東洋経済新報社)で和訳されているが、ポイントは二つ。

●腸の不調は、消化スピードや腸での滞在時間に違いがある食材をいっしょに食べてしまうことが原因
●消化の速い食材と、消化の遅い食材をきっちり分けて食べることが腸内の汚れを浄化し、弱った腸を活性化させる

 同書を監修した澤田幸男医師に、日本人ならではの腸活メソッドも含めて取材した。

「腸活というと従来は乳酸菌や食物繊維をたくさん摂取して、腸内細菌叢(=そう、フローラ)の状態を良くしよう、というものが大半でした。それ自体は否定しませんが、アダムスキー式が画期的といえるのは、食材の消化スピードに注目した点です。アダムスキーさんは25年かけて、食材の摂取から排便までのスピードを実際に測定しています。そして食品を、消化の速さの違いで『ファスト』『スロー』『ニュートラル』の三つに分類。ファストの食材はファスト同士、スローの食材はスロー同士で組み合わせて食べればいいだけという論です。誰にでも実践しやすい」

■腸を気持ちよく動かす

 日本でも“うなぎに梅干し”“蟹と柿”などが、古来より食べ合わせが悪いとされてきた。それと同じように、ファストとスローの食材をいっしょに食べないように気をつけるだけ。確かに簡単である。

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