シニア向けスマホは、字やアイコンが大きくて初心者にも使いやすい工夫がされている。ドコモで乗り換えたシニア層の多くは、「らくらくスマートフォン」を選んでいるという。
「『らくらくスマートフォン』は、スマホでもガラケーのようにボタンを押した感覚を再現できる機能があったり、メールや電話などよく使う機能を画面上に大きく表示したりと、細かいところまで使いやすさにこだわっています」(新さん)
そして、見た目はガラケーと同じガラホ。操作性は以前とほぼ変わらないため、「一般的なスマホの操作にはなじめそうにない」「どうしてもガラケーの形がいい」という人にはおすすめだ。
ただ、ガラホはLINE非対応のものがほとんどのため注意を。「子や孫とLINEがしたい」と思っている人は、スマホを選んだほうが無難だ。
このように乗り換えにはいくつかの選択肢があるものの、今、大手3社のガラケーを使っている人は、そのままスマホに機種変更するのが一番安心でわかりやすいだろう。機種については、家族や友人と同じものにするか、店で実際に触ってみて、自分が使いやすいと思えるものがいい。
井上さんは、「ひとりでやろうとしない」ことが最大のアドバイスと話す。
「操作はいずれ慣れます。わからないことがあったら、お店や家族など人に聞いて教えてもらうのが一番です!」(井上さん)
「お使いのガラケーは一定期間が経過して修理対象外機種になっていることもあるため、早めの切り替えがおすすめです。スマホにした後も、ドコモスマホ教室は何度でもご利用いただけますので、楽しくて便利なスマホ生活をお楽しみいただきたいです」(新さん)
ガラケーはいずれ使えなくなってしまうのだから、少しでも早めにスマホに乗り換えて使い慣れたほうが得策だろう。(ライター・吉川明子)
※週刊朝日 2021年6月18日号