どの機種にするか迷ったら、家族や友人など身近な人と同じ機種にするといい。
「使い方がわからないときに聞きやすく、教えてもらいやすいのでおすすめです」(同)
料金プランについては、各社がガラケーからスマホへの乗り換えキャンペーンを行っているため、これを必ず利用したい。ドコモは「はじめてスマホプラン」、auは「スマホスタートプラン」、ソフトバンクは「スマホデビュープラン」という名称でキャンペーンを行っている。
「3Gの端末からなら、ドコモと他社からのどちらでも最大12カ月間は月額1078円(税込み)、5分以内の通話は何度でも無料、利用データ量は毎月1GBというプランがあります。これはガラケーからスマホへの乗り換えを後押しするためのものです」
そう話すのは、NTTドコモ営業本部販売部の新久人担当課長。同社では20年12月末時点で契約者の約14%がガラケーを使っており、60~80代が多いという。
また、同社では機種変更後、「ドコモスマホ教室」で、基本操作、メールの使い方、写真の撮り方などテーマごとに講座を用意し、無料(一部有料)で参加できる。また、直接店舗に行けない人向けに動画で学べるオンライン講座も用意。au、ソフトバンクでも同様の教室を開いている。
選択肢の二つ目は、大手3社とは別の通信事業者が出している格安SIMのスマホへの乗り換えだ。これは大手より月額料金が安いのが魅力だが、初めての人にとっては手続きが難しい。
「格安SIMは月額料金は安いのですが、申し込みがインターネットからだったり、スマホの初期設定を自分でやらなければならなかったりと、スマホ初心者には難易度が高いです。実店舗が近くにあってスタッフが代行してくれたり、家族が設定してくれたりすれば別ですが、そうではない場合はあまりおすすめできません」(井上さん)
三つ目の選択肢は、大手各社が販売しているシニア向けのスマホ(ドコモは「らくらくスマートフォン」、auは「GRATINA」など、ソフトバンクは「シンプルスマホ」)や、見た目は二つ折りのガラケーだが、中身はスマホと同様の機能を搭載した通称“ガラホ”への乗り換えだ。