「この1年間、活動的なシニアの方々は、ご自身でそれなりに自宅生活を楽しむ工夫をされていました。オンラインでショッピングをしたり、友人とつながったり。しかし、若い人と違って、シニアにとってリアルな体験はオンラインの体験よりも圧倒的に上。外に出たいという気持ちが強い」

 と安並さん。コロナ禍も1年が過ぎ、どんな感染対策をとればよいのかがわかり始め、予防の武器となるワクチン接種も進んでいる。

「そうなったら、気を付けるべきことを踏まえながら、ウェル・ビーイング(身体的、社会的に満たされた状態)をかなえる行動を取り始めてもいいのではないでしょうか」

 先に紹介した厚労省の「通いの場」のウェブサイトには、地域で活動をするために留意したほうがいいポイントが紹介されている。こうしたものを参考に、コロナ禍の地域活動を再開させていきたいところだ。

(本誌・山内リカ)

週刊朝日  2021年7月30日号より抜粋

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