サーフィンはサーフボードのサイズや種類によって主に「ロングボード」と「ショートボード」に分かれるが、五輪では「ショート」のみで行われた。
日本の期待の星で、世界最高峰のチャンピオンシップツアーで年間6位につける五十嵐カノア(23)が銀メダルを獲得した。米国で生まれ育ち、日本語、英語、ポルトガル語、スペイン語、フランス語に堪能で世界を舞台に戦ってきた実力を発揮した。
9歳のときに最年少で米サーフチーム入りし、14歳で米チャンピオンシップU-18(18歳以下)で最年少優勝記録を更新。今年6月の世界選手権では2位に入った。さまざまな「初」を重ね、今回は初代五輪メダリストとなった。サーフィンは7月25~28日の4日間の予定だったが、台風8号の影響で決勝が1日前倒しの27日に実施された。女子では都筑有夢路(あむろ、20)が銅メダルに輝いた。
ほかにも都市型スポーツとして採用された「新種目」がある。3人制バスケットボール、いわゆる「3оn3(スリーオンスリー)」と自転車BMXフリースタイルだ。
3人制バスケットボールでは、日本女子は5月下旬の五輪予選で出場権を獲得。今大会は準々決勝で敗退したが、金メダルを獲得した米国に1次リーグで今大会唯一の黒星をつけるなど健闘した。男子は開催国枠で出場し、準々決勝で敗れた。
BMXフリースタイルは、ジャンプ台やスロープを組み合わせたコースで自転車を操る採点競技。男子パークでは19年W杯年間総合ランキング1位の中村輪夢(19)が5位入賞を果たした。女子では大池水杜が7位入賞となった。(編集部・深澤友紀)
※AERA 2021年8月2日号に加筆