白鵬は6場所連続の休場明けで進退をかけた7月の名古屋場所で全勝優勝を飾り、完全復活を印象付けた。だが、相撲内容やガッツポーズや雄たけびをあげる土俵での立ち振る舞いを横綱審議委員会から酷評された。

 また、立ち合いに相手力士の顔面への張り手と右肘をかち上げるかち上げに、SNS、ネット上で、「白鵬には相撲道・武士道の精神がない、他の外国人力士には見受けられない相撲道精神に反する相撲が多すぎる。肘打ち、激しい張り手連発、だめ押し、不必要と思える立ち会いの待った、無作法なガッツポーズと、目に余る行為が多すぎる。日々精進して鍛練していると聞くが、土俵上では名横綱とは思いたくはない(原文ママ)」。

「大横綱相手に立ち合いで張り手やエルボーをできる力士はいないからな。それに甘えて白鵬だけがやりたい放題なのはフェアではないよ(原文ママ)芝田山」など批判の声が殺到した。

「相撲協会は『悪質なかち上げはケガをさせる恐れがあるので反則負けにする』と明文化するべきでしょう。力士の品格に委ねるべきと明文化に反対する声はあると思いますが、日本人以外の力士も増えてきて、外国人力士は相撲の伝統やしきたりの感覚が分からない部分もあると思います。明文化すれば、危険行為は反則負けになる。『横綱だから』と及び腰になるのではなく、相撲協会が毅然とした態度を示すべきです」(前出のスポーツ紙記者)

 白鵬は実績だけを見れば「史上最強の横綱」だが、評判は凋落の一途をたどっている。相撲人生はそう長くはない。自身の行動を見つめ直す日は来るだろうか。(牧忠則)

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