「気持ちは入り込めたのですが、日本のお客さんの前で緊張感が高いと、体力が奪われることが実感できました」(高橋)
「もっと追い込んで完璧なオペラ座を滑りたいという気持ちが大きくなりました」(村元)
マリーナ・ズエワコーチもこう評する。
「哉中と大輔は、人間の内面から湧き起こる感情を、体で表現する才能があります。今は技を積み上げている段階ですが、すべてがつながった時に新たな芸術が生まれるのです」
女子は、世界女王の坂本花織(22)が2位となりファイナル進出が確定した。伝統あるNHK杯の舞台で、それぞれのドラマを刻んだ。(ライター・野口美恵)
※AERA 2022年12月5日号より抜粋