――先ほどコンプライアンスという言葉が出ましたが、今は前科のある人やモラルに反した行為をした人が表立って発言することに、世間が厳しい目を向ける時代になっています。翔さんが更生をして、今は正しいことを言っていたとしても、「過去に被害者がいることを忘れるな」とか「犯罪歴を棚に上げてかっこつけたことを言うな」などの批判もありそうです。それはどう感じていますか。

 その意見は全く間違っていないし、その通りだと思います。実際に「よくこんな場所に出てきたな」とか言われますよ。犯罪をしていない人たちからみれば、関わりたくもないだろうし、見たくもない存在でしょうから。でも罪を犯してしまった人も、そこから再び生きていかなくてはいけないし、やってしまった過去は変えられないのだから、声を上げて前に進むしかない。本当に嫌悪感を感じる人は僕のYouTubeなんて見たくもないだろうし、それでいいと思います。

 あと現実的な話でいえば、批判してくる“アンチ”がいないと再生回数も伸びないんですよ。ファンみたいな人ばかりになったらダメ。賛否両論分かれるような動画を出していかないと、YouTube的には伸びないので、そういう意味でも割り切るようになりました。

――とはいえ、自分のこれまでの人生や人格を否定されるような批判が多いと、精神的にこたえませんか。YouTubeをやっていなければ、恐らく世間からはそんな批判をされることもなかったわけですし。

 精神的なダメージは、まったくないですね。僕が他のアウトロー系YouTuberと決定的に違うのは、あの兄貴がおる中で(チャンネルを)始めているので、周囲からの“白い目”を向けられるレベルが半端ないわけです。兄貴のファンからしたら、僕のことなんて絶対に許せないでしょう。そこからスタートしているから、ちょっとのことでメンタルにきていたらやっていられないですよ。

――元暴力団や半グレなど、今はさまざまなアウトロー系YouTubeが出てきていますが、翔さんとしては「同じにしてほしくない」という気持ちがあるのでしょうか。

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「しがらみ」には巻き込まれたくない