「わが子がいじめられているかも」と不安に思う親は多い(写真/GettyImages)
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 いじめのニュースを読んでいると、人としてよくこんなことができるなと、吐きそうになります。特に親になってからは、つらすぎて読めなくなってしまうことすらあります。

 しかし、こうした痛ましい出来事は、昔から、決してなくなることはありません。

「学校」という場所は、他人との関わり合いを、教育として学ぶ場所でもあります。

 ただ、世の中にはいろいろな人間がいます。そして、人と人との関わり合いが存在する以上、大なり小なり「上下関係」や「疎外」が発生します。

 人によって、状況によっては、そこからいじめにまで発展してしまう可能性があることを、誰も否定できません。

■「いじめ」ではなく「犯罪」とすべき

 いじめのような悲しい事件を防ぐためにはどうすればいいか。

 よく聞くのが、「いじめ」ではなく、「窃盗罪」「傷害罪」のように、きちんと罰則を与えられる犯罪として扱うべきだというものです。

 子どもたちに、「ただの子ども同士のおふざけでは済まされない」と理解させ、抑止力をもたせるわけです。

 これも、たしかに子どもたちに対するいじめへの対応策となるでしょう。

 ただ私は、エスカレートしたいじめに関しては、大人にしかできない対応策が、確実に存在すると考えています。

 実際のところ、子ども同士だけでは、なかなか解決が難しい点が出てくるでしょう。大人である先生や親たちが、いかにして子どものいじめを見抜けるか、そして適した対応をとれるかどうかが、非常に重要なポイントになってきます。

 しかしここで問題なのは、子どもが親に対して、「自分がいじめられている」と告白すること自体が、非常に難しいという点です。

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