あるいは、子どもの変化を感じとったときに、親のほうからノートに言葉を書くのも有効な手段だと思います。

 また、その友人の家では、ノートには書きにくいけれど「悩みがある」と知ってもらいたいときは、SOSの意味をこめて、「リビングのテーブルに花を置いておく」という決め事がしてあるそうです。

 いじめられているときは、精神が摩耗しているため、自分から積極的に行動を起こすのは苦しく、しんどいことでしょう。

 しかし、ただ家のリビングのテーブルの上に何かを置いておくだけで、親のほうから感じとってもらえる方向にもっていくことができれば、いじめを伝えやすくなります。

 いじめを大人に察してもらうときに乗り越えなければいけないハードルを、低くできるのです。 
 
 今起きているいじめの事実を明るみに出すために、何も直接、声にして伝えなくてもいいのです。

 ノートに文字という形でも、少しずつでも、気持ちを表せるなら、それでいいのです。

 この記事を読んだ方で、「もし、わが子がいじめにあったらどうしよう」と不安に思われている方は、子どもの SOS を見逃さないためにも、リビングにノートを置いてみることを考えてみてはいかがでしょうか。

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