ショックだったのは、そのような危機的状況に全く無自覚だったこと。むしろスマホのおかげで活発に人と繋(つな)がれて人生充実していると思っていた。で、確かにそれはそれで充実しているんである。ならばスマホに人生を捧げたとて何が悪い? 皆様どう思われますかね? 私も考えた。で、結論を出した。(つづく)
稲垣えみ子(いながき・えみこ)/1965年生まれ。元朝日新聞記者。超節電生活。近著2冊『アフロえみ子の四季の食卓』(マガジンハウス)、『人生はどこでもドア リヨンの14日間』(東洋経済新報社)を刊行
※AERA 2021年9月20日号