カンニング竹山さん(撮影/今村拓馬)
カンニング竹山さん(撮影/今村拓馬)
この記事の写真をすべて見る

 衆院選特番を見ていて面白かったのは爆笑問題の太田光さんと言い切る、お笑い芸人のカンニング竹山さん。太田さんには賛否はあったが、何より生放送ならではの面白さがあったと言う。

【アンケート結果】「テレビを見ていて信用できないと思う人」1位は?

 *  *  *

 衆院選や政治の事をテレビでもっと取り上げなければダメだと先週のこのコラムのテーマにしましたが、31日の衆院選の開票速報特番を民放各局カチャカチャ変えながら、今回、TBSの選挙特番に出演した爆笑問題の太田光さんが面白いな思った。

 太田さんの番組での物言いに対して怒っていたり、批判しているコメントがTwitterにいくつもあがっていたが、その怒っている人たちの意見もわかる。賛否はありましたが、単純にテレビ番組としては太田さんの特番が面白かった。

 太田さんが中継でつながった二階さんに質問したやるとりが話題になっていましたよね。太田さんが二階さんに「いつまで政治家を続ける気なのか?」と聞いたわけです。そうしたら二階さんが「いま当選したばかりの人に向かって言う言葉ではない」ということを返され、失礼だとされた。国民が前から思っていることを言っただけだと太田さんは言いましたが、中継の時間が限られていたので、そこで終わりになってしまいました。

 これを見ていて、太田さんの意見は、意見としてはアリじゃないですか。二階さんの選挙区の和歌山以外の人は二階さんには票を入れていないから、投票した人たちに失礼というのは全員には当てはまらない。また、二階さんがやってきたことに対して、「二階さんって、なんなの? いろいろあってもなんで議員を続けているの?」と思いながら、これまでご本人に全く問いたださなかったわけですよ。

 だから、二階さんに質問できるチャンスがあれば「二階さん、いつまでやるんですか?」と聞くべきですよね。中継が二階さんにつながった時に、その質問をするのはジャーナリズムとしても真っ当なのではと思いました。今まで二階さんに「いつ聞くの? 誰も聞かなかったじゃん!」という事に太田さんが斬り込んで、僕は見ていてワクワク、ドキドキしましたよね。政治家に質問するのになんで気を遣わなければいけないのか? 我々の票で政治家になっただけで、アンタたち政治家が偉いわけでもなんでもなく、託されてんだから。

次のページ
各局のカラーを出していかないと誰も見ない