(週刊朝日2021年11月19日号より)
(週刊朝日2021年11月19日号より)

 三つ目は、リサイクル素材の「サステイナブル手帳」だ。「ストレージドット イット」(マークス)は、カバーに使用している塩化ビニールの60%にリサイクル素材を採用している。ほかにも、森林認証紙と植物油インキを使っているのが「OKATAOKA ダイアリー」(グリーティングライフ)だ。

 前出の銀座伊東屋の担当者は、「ガントチャート式」手帳の人気を指摘する。

 ガントチャートとは、工事などプロジェクトの作業工程を一目でわかるようにした表で、スケジュールを長期的に見渡せて、視覚で予定をつかむことができる。

 この様式が生かされた手帳は、複数の人の予定がパッと見でわかるので、家族のスケジュール管理などに特に有効だ。

「コロナ禍の生活になる前から注目されてはいましたが、在宅ワークが増えたことも影響しているでしょう」

 最後に、失敗しない手帳の選び方について、前出の折比嘉さんに聞いた。

(1)ライフスタイルに合わせる
「手帳のメイン機能はスケジュール管理。仕事、家庭、趣味などのライフスタイルに照らし合わせ、スケジュールページの形式が最適なものを選びましょう」

(2)使う目的に合う機能を備えたものを選ぶ
「スケジュール管理はスマホに任せ、それ以外の機能を中心に手帳を使うという人もいます。さまざまな機能が付いた手帳があるので、使う目的を考え、それに合う機能を備えたものを探しましょう」

(3)サイズやページ数を考える
「手帳のサイズはA5~B7、さらに大小が存在し、ページ数もさまざまです。持ち運びのことや書きたい量を想定しておきましょう」

 たかがスケジュール帳と思わず、慎重に選びたい。(本誌・大崎百紀)

週刊朝日  2021年11月19日号

暮らしとモノ班 for promotion
「昭和レトロ」に続いて熱視線!「平成レトロ」ってなに?「昭和レトロ」との違いは?