銀座伊東屋のスケジュール帳売り場
銀座伊東屋のスケジュール帳売り場
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 今年も残り2カ月を切り、来年のスケジュール帳が気になる時期になった。その年の状況によって、手帳のトレンドも変わってくる。そこで、来年のお薦め手帳や選び方について「プロ」に聞いた。

【日本手帖の会代表が分析!2022年注目の手帳はこちら】

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 緊急事態宣言が解除された東京・銀座の目抜き通りは、少しずつ人波も戻りつつある。

 10月7日、この日はシステム手帳愛好者にとっては重要な日。今年で5回目の開催となる「銀座伊東屋システム手帳サロン」の初日だからだ(10月25日で終了)。

銀座伊東屋で開催された「システム手帳サロン」の様子(撮影・大崎百紀)
銀座伊東屋で開催された「システム手帳サロン」の様子(撮影・大崎百紀)

 銀座伊東屋(東京都中央区)は1904(明治37)年創業で、銀座にビルを構える老舗文具店。26日以降は本館4階でシステム手帳、別館1~2階で綴じ手帳を販売している。

 年1回の同サロンは、10階に特設ラウンジを開き、手帳の本体(カバー)約200種、リフィル(中身)約千種を並べ、限定品も登場した。初日は入場を予約者に限定。選ばれし者だけが、この日、この場で出会えた限定品を購入することができた。

 銀座伊東屋の広報担当によると、期間中に来場して購入した人は約3千人。14の出店メーカーの担当者は日替わりで会場に顔を出し、商品の説明をする。気になる商品のメーカーの担当者と直接話ができる機会はそう多くはない。

「マニアの方は(システム手帳)本体の色、形、素材などに大変こだわられます」

 それだけではない。サロンを出ると、近くのカフェに集い「何を買ったか」「こんなふうに(カスタマイズして)使っている」などと、互いの手帳愛を披露し、盛り上がるという。その名も「手帳サロン」。「日本手帖の会」が主催するオフ会のことで、会はほかにも書き比べ「手帳総選挙」や、ものづくりワークショップ「手帳メイク」などのイベントも開催している。代表の折比嘉育郎さん(54)が熱く語る。

「日本は世界的にもまれな手帳文化の国。『銀座伊東屋システム手帳サロン』は、関西のナガサワ文具センター(本社・神戸市)の『システム手帳サミット』とあわせて、システム手帳ブームを牽引する重要なイベント。1980年代後半のシステム手帳ブーム時と比較して、主要ユーザーの性別、年齢層、利用方法、デザインの好みなどの幅が広がっています」

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