「ロルバーンダイアリー」(デルフォニックス/ロフト提供)
「ロルバーンダイアリー」(デルフォニックス/ロフト提供)

 そして、マニアがこだわるのはシステム手帳だけではない。1年間で使い切りの「綴じ手帳」も同様だ。

「売り場担当者は『手帳選びは恋人選び』と言っています。嫌いな相手と1年間一緒に過ごしたくはないですよね。使い勝手がよくなかったり、気に入らないものを持っていたりしてもストレスになるだけだと思います。手帳を見直すことも必要になってきます」(銀座伊東屋広報担当)

 買い替えは楽しさもあるが、面倒な面もある。なるべく自分の生活や性格に合ったものを選びたい。人によってもこだわりは違う。

 例えば、毎年中身だけ交換するタイプのシステム手帳にするか、綴じ手帳にするか。機能重視かデザイン重視か。日記兼用にするか否か。スマホと合わせてコンパクトなサイズで持ち歩きたいのか、お気に入りのバッグに入るサイズがいいのか。そもそも手帳は家に置いておきたい派なのか……。こだわりだしたらきりがない。

 手帳探しを通して、自分の「筆記スタイル傾向」を知っておきたい。

「自分に合ったものがよくわからない、という方はお気軽に店舗スタッフに相談してください。今使っている手帳を持参していただき、それを基準にして、どこが好きでどこが嫌いなのかを話していただけると、さらに深いアドバイスができると思います」

「プラススタンドダイアリー」(デザインフィル/ロフト提供)
「プラススタンドダイアリー」(デザインフィル/ロフト提供)

 私事で恐縮だが、筆者も手帳選びで失敗したことがある。フィンランドで見つけたスケジュール帳はやたらオシャレだったが無駄に重たかった。ならば、と薄型のものを選んだら、記入スペースが圧倒的に足りず途中で断念。結局、記述用のノートを購入し、2個持ちにした。それも最初はよかったが、そのうち使い分けが面倒になった。ここ数年は記入スペースが多くて軽いものを探している。

 2022年は3年ぶりにコクヨの「ジブン手帳」を使い始めようと購入するも、早くも銀座伊東屋の店頭に並んでいたオリジナル商品「カラーチャート クロスカバーダイアリー A5 ホリゾンタル」を即買いしてしまった。書くスペースもしっかりあり、サンセットオレンジの色にテンションが上がる。さて来年の手帳にどちらを使うべきか……。

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