
1994年にジュリアーニ市長が就任して「街の浄化」を始めると、高級なコンドミニアムなどが建ち、現在はややリーズナブルながらも高級住宅街の仲間入りを果たした街だ。眞子さんと圭さんが住むのも2017年に建てられ392世帯で構成される高級賃貸マンションだ。
マンションのウェブサイトを見ると、ハドソン川とマンハッタンのスカイラインの眺望が売りのようだ。24時間対応のロビーやフィットネスルームにヨガスタジオ。図書館に、スパやゴルフシュミレーションセクションなどを備えた豪華な仕様だ。
マンションのウェブサイトを見ると、安いものでもリビングと寝室がある8階のワンベットルーム(1LDK)で4300ドル(49万円)程度だ。
圭さんは所属事する法律事務所でLawClerk(法務助手)の肩書だった。この職業の年収は一般的に600万円程度と言われるが、中には新人弁護士と同じ年収を稼ぐケースもある。先の現地の弁護士が言う。
「優秀な人材の確保という点から、まだ司法試験に受かっていないLawClerkも新人弁護士と同じ2000万円程度を払う事務所もあります。ただし、イェールやハーバードなどアイビーリーグと呼ばれる名門校のロースクールを卒業した学生が対象となることがほとんどです」
圭さんもそうであれば、600万円程度の家賃も払えない額ではない。
さらに、小室さん夫婦住む新居は、日本の旧財閥系の大手不動産グループの物件だ。日本で二人が滞在した青山の部屋も同じ不動産会社が運営する家具付きのサービスアパートメントだった。
さらに、圭さんが勤務する法律事務所のニューヨーク支店が入る高層ビルも、同じ不動産グループの建物だ。
「日本の企業のビルですからテナントは、日系企業が多い。顔の知られた小室さんは目立ってしまう部分もありますが、住まいも勤務先も旧財閥系の不動産グループの建物と言う面ではセキュリティについても安心感のある環境ですね」(前出の日本人弁護士)
いまは民間人である眞子さんに、日本から警備がついたりニューヨーク市警が警備をつけたりすることは、普通はない。