2018年 天皇誕生日の「茶会の儀」で各国の駐日大使と歓談する眞子さんと佳子さま
2018年 天皇誕生日の「茶会の儀」で各国の駐日大使と歓談する眞子さんと佳子さま

 外交官として大使などの要職を経験した人物はこう話す。

「仮に、日本政府が米国の連邦政府などを通じて眞子さんの警備をお願いし、さらに米国政府が応じれば、特別になされることはあるでしょう。しかし、米国が応じなければ、眞子さんと小室さんの自宅周辺を、ときおり警察が巡回する程度でしょう」

 その意味では、皇室とのつながりもある旧財閥系の不動産グループが管理する物件であれば、何かと小室さん夫妻のサポートをしやすい。

 では外務省のサポートはあるのだろうか。

 どの国においても在外公館は、その国や地域に滞在する自国の政治要人や元ロイヤルを含むロイヤルメンバーは把握している。総領事夫妻や担当の大使館職員などが、小室さん夫妻をお茶会などに招いて、「困ったことはありませんか」といったふうにサポートしてもおかしくはない。

「各国に駐在する大使や公使、総領事などは、たびたびレセプションやパーティーを大使館などで開き、その国や自国の政治家や実力者と家族を招待します。人脈を築くのも大切な仕事ですからね。皇室に関係する大きなレセプションとしては、天皇誕生日があります。世界中にある日本の在外公館は、このお祝いに合わせてパーティーを開きます。眞子さんは天皇陛下のめい。常識的に考えれば、ニューヨークの総領事で開催されるパーティーに眞子さんと圭さん夫妻は、招待されるに相応しいご夫妻となる」(前出の元大使経験者)

 そこには、ニューヨーク市長などの政治家や経済界の人間、在住する日本人コミュニティなどあらゆる分野の実力者が集う。 

 眞子さんと圭さんにとっては、人脈を築く社交の場にもなるはずだ。

 しかし、ふたりの置かれた現状を鑑みると、そう上手くは行かないかもしれない。

 出席者が眞子さん方の写真をスマホで撮影して、それが流出すれば騒ぎになる。何より本人たちが日本で話題になることを嫌い、そうした場に姿を見せない可能性もある。

「ご本人方は、放っておいてほしいと、お望みかもしれません。かといって、完全に何もしないでいて、元皇族が誘拐や事件に巻き込まれるのは日本の外務省や宮内庁としても困る。他の邦人の手前、あからさまに特別な支援もしづらいし、かといって知らんぷりもできない。ひっそりと、目立たないように、ふたりの新生活を見守り、支援する形になるかもしれませんね」(前出の元大使経験者)

 現地の日本人コミュニティも、おおむね好感を持って若い夫妻を見守っている様子だという。

 「地獄の台所」(ヘルズ・キッチン)と呼ばれた場所は、歳月を経てエネルギッシュで魅力的な街へと生まれ変わった。

 この地で生きることを選んだ眞子さんも、希望に満ちた新しい人生を歩み、小室さんとともにあたたかな家庭を築いてゆくのだろう。

(AERAdot.編集部 永井貴子)

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