「外務省や宮内庁が、お二人を公的に手助けすることはない」
【写真】小室夫妻が住む「ヘルズ・キッチン」には廃墟や落書きも…
ある宮内庁幹部がそう口にしたのは、小室眞子さんと夫の圭さんが結婚する数日前のことだ。
建前としては、現役の皇族が海外に滞在するときのように表だって世話をすることはない。そうした意味を含んだ言葉だった。
元宮内庁職員の山下晋司氏がこう解説する。
「宮内庁などが公に支援することは、もちろんできません。しかし、秋篠宮同妃両殿下が娘の生活を心配されるのは当然のことで、親として住まい探しの手伝いをする程度のことは、なさってもおかしくはないでしょう」
眞子さんと圭さんが新居に選んだのは、ニューヨークマンハッタン地区のなかのヘルズ・キッチンという地域にある高級賃貸マンションだ。
二人が住むヘルズ・キッチンは、セントラルパークやブロードウェイ劇場などニューヨークの中心地に近い。圭さんの勤務先までも徒歩圏内の好立地。
加えて物価の高いマンハッタンでも家賃が比較的リーズナブルで、若いカップルに人気の高い地域だ。
マンハッタンで活躍する日本人弁護士がこう話す。
「マンハッタンは古い建物がほとんどですが、ヘルズ・キッチンは築浅のお洒落なマンションも多く、家賃もリーズナブル。当初、ふたりは高級住宅街のアッパー・ウエストに住むのではという噂が現地で流れましたが、ヘルズ・キッチンとは堅実な選択をなさったな、という印象です。ここは、弁護士や研究者などプロフェッショナルな職業に就く人も多く住んでいます。ただし子どもの教育という観点からは教育環境が整っていないので、独身や子どものいないカップルが中心ですね」
多国籍な飲食店もならぶ、エネルギッシュで雑多な街だという。
ヘルズ・キッチン(地獄の台所)は、その地名が指す通り、かつてはギャングが支配する危険な下町で、麻薬、売春など犯罪の巣窟だった。シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』の舞台設定をニューヨークに移し、人種差別と偏見から対立するグループ抗争の犠牲になった悲恋を描いた映画「ウエスト・サイド・ストーリー」(1961年)の舞台になったことでも有名だ。