それまではムエタイ王座の戴冠経験を持つタイ人コーチが代わる代わる指導を担当。しかしこれは秋元にとって「“積み上げていく”っていうより“つまんで吸収していく”」感じで馴染まなかったという。しかしジャン・チェンロン戦の前からEvolveのMMAヘッドコーチであるシアー・バハドゥルザダ(元修斗王者でUFCにも参戦)に専属で見てもらうようになり、以来成長を実感しているという。
現在ONEキックボクシングのバンタム級で3位にまで順位を上げた秋元だが、今回は中国人ファイター、チュー・ジェンリャンを迎え撃つ。これがONEデビュー戦となるジェンリャンだがプロ53勝7敗で18連勝中、“中国最強の男”と謳われ日本でも試合をしており、小宮由紀博と長島☆自演乙☆雄一郎に勝利している。
「“中国で一番いい選手”とか言われてるみたいで世界でも評価が高くて、パンチが上手くてバックスピンだったり大技も使ってくるイメージですけど、(大技は)注意してやれば大丈夫だろうし、しっかり自分の強さを見せつけられたらと思います。勝てる自信があります」
焦ってはないという秋元だが、タイトルマッチが近づいているのは感じており、そのために今回の試合を落とせないのは重々承知している。
「(ONEキックボクシングのバンタム級は)強い選手が多くて、かなりレベルが高いと思ってます。世界で一番価値があると思ってこの場所を選んでいるので、ここでチャンピオンになることが一番価値があるんじゃないかと思ってます」
若松ともども弾みをつける勝利で、来年のタイトルマッチへ繋げることができるか。(文/長谷川亮)