「(対戦相手のフー・ヨンは)すごいガッツのある、思い切りのいい選手ですね。(希望していたタイトルマッチでなく通常のワンマッチとなったが)関係ないです。戦いが決まれば相手が誰だろうが、もう全力で潰して勝つのみなので。誰が相手だから気を抜いたりとかは絶対ないです。勝って(タイトル戦を)アピールできたらいいなと思ってます」
ONEでは4月に、フライ級王者アドリアーノ・モラエスがUFCで11度の防衛を果たしたデメトリアス・ジョンソンを撃破。若松は現在ランキング3位に位置しており、今回はならなかったがいよいよタイトル戦が現実的となってきた。
「やっぱり61.2キログラム、フライ級っていうのはアジアが一番世界で人口が厚い、最強だと思ってるので、この団体で、そこで獲りたいって思ってます。だから僕はONEのフライ級には自信を持ちたいです」
本来ストライカーの若松だがそこに甘んじず組み技にも取り組み、格闘技に没頭して過ごしてきた。
「甘んじて、ラクして、酒飲んで、スポンサーと飯食って、そういう奴らは絶対に生き残れないし、やっぱり戦いに出ると思います。そりゃ甘い相手とか弱い選手には勝てるかもしれないですけど、やっぱりトップを取るには究極に切り詰めて、我慢して犠牲を払わないと、ちょっとの甘さが出て負けると思います。僕は真面目に、毎日コツコツやって遊びもしない、酒も飲まない、食事制限もちゃんとする、最後はそういう人間が勝つと思うので、それを忠実に守って生きてます」
ベルトへ向け強さを磨き続ける若松、フー・ヨン戦では“挑戦者は若松以外にない”と思わせる内容が問われる。
「今回ファンの目線としたら、僕が勝って当たり前って思われてるかもしれないですけど、勝つのは当然なんで、“MMAの若松”みたいな、“MMAめっちゃ強くなっとるやん”みたいのを見せたいなって思うので、楽しみにしていてください」
本人もそれを見せる心づもりだ。