葬式はなしで直葬(火葬)のみ。遺骨は海へ散骨するのがC子さんの希望だった。親族には火葬後連絡したが、故人の希望どおりにということで海洋散骨を行い、後日、散骨証明書を遺族に送った。火葬、散骨の手配、家財道具の処分、契約解除その他の死後事務手続きは、遺言執行者と協力して山田さんらが行った。
見守りから死後の手続きまでの業務は、各種契約などもあるため、士業などの専門職と連携している団体に依頼するのが一般的だ。また、託した人が先に亡くなると困るので、個人ではなく組織で運営している先を選ぶようにしたい。
人はお墓に入るまで必ず誰かの世話になる。頼れる親族がいない人は、元気なうちに時間をかけて信頼できる託せる人を探すしかない。安心して旅立つためには、入念な計画が必要になってくる。(ライター・村田くみ)
※週刊朝日 2021年12月10日号より抜粋