※写真はイメージです(GettyImages)
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 PTAの理不尽についてAERAはたびたび報じてきた。だが、ここにきて改革の兆しが見えてきたという。コロナ禍で、やり方を変えざるを得なくなったことが後押しした。AERA 2021年12月20日号から。

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 前例踏襲、アナログ、母親だけ活動を求められる、強制加入といった理不尽な慣習から嫌われてきたPTA。昭和から仕組みを変えず令和の今まで続いてきたが、ここにきて変化の兆しが見え始めた。新型コロナウイルスの流行で、昨春には全国の学校が一斉休校となり、授業再開後も毎年行われてきた各種行事が中止や延期に。そんな中、PTAも否応なく変化を迫られることになったのだ。

「コロナでP連(PTAのネットワーク組織)のスポーツ大会がなくなったのを機に、委員会が一つなくなった」と話すのは、埼玉県の公立小学校に子どもが通う40代の女性だ。この地域のP連は毎年ソフトボールとバレーボールの大会を男女別に計4回行っており、女性が所属するPTAは大会の応援に行く保護者を動員するため、専門の委員会を設けていた。しかし昨年度はコロナで大会が全て中止となり、これを機に委員会ごと廃止することを決めた。同委員会はベルマーク活動も行っていたが、会長が「密になる行動は控えよう」と呼びかけて取りやめることに。既にたまっていた約1千枚のベルマークは、希望者で集計作業を行うことになった。

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