来季プロ入り7年目を迎える楽天・オコエ瑠偉
来季プロ入り7年目を迎える楽天・オコエ瑠偉
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 毎年ブレイクが期待されながらここまで目立った成績を残せていない楽天・オコエ瑠偉。今シーズン後半には“覚醒”の予感を感じさせつつもクライマックスシリーズ(CS)では出場なし終わった。

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 今季終了後には左膝の手術を受けて新たなシーズンへ向け不安も残る。年齢も来季で25歳となり、目に見える結果が必要なのは明白だ。活躍できなければ戦力外やトレード要員といった声も上がっているが、甲子園を沸かせた“スピードスター”は来年こそ活躍することができるのだろうか……。

 プロ6年目の今年は2月26日に左手関節TFCC縫合術を受け、スタートから出遅れた。一軍合流は7月24日、東京五輪を控えた侍ジャパンとの練習試合だった。

「キャンプ序盤からコンディションが上がらず悩んでいた。開幕直前の手術でメンタル的にもきつかったと思うが、地道にリハビリや練習に取り組んでいたのが印象的だった。才能だけでプレーしている印象がついているが野球に対しては地道に努力する。一軍合流が決まった時は何も言わなかったがうれしそうに見えた」(楽天関係者)

 侍ジャパンとの試合では2番センターで出場。第2打席では森下暢仁(広島)から左中間を破る二塁打を放った。妹・桃仁花が白線ヘルニアという難病を克服して女子バスケ日本代表として五輪に出場することもあり、揃って兄オコエの活躍も大きく取り上げられた。

「仲が良い妹の頑張りを見ていたし活躍を自分のことのように喜んでいた。比較されることも多いが嫌がっているところを見たことがない。妹の活躍が刺激になっていたはず。手術から予定されていた時期よりも早い復帰を果たせた原動力になっていたのかもしれない」(楽天関係者)

 その後オコエはシーズン終盤の10月15日に登録抹消されるまで一軍の試合に出場。42試合で打率.223(94打数21安打)、0本塁打、6打点、3盗塁という結果に終わった。攻撃面では今ひとつだったが守備、走塁では見せ場も作り、優勝争いをしていたチームの中で存在感も見せた。

「悲観ばかりの年ではなかった。俊足でアグレッシブなオコエが塁上にいることで相手守備陣には間違いなく重圧がかかる。ソフトバンク戦のミスが大きく取り上げられるが、それ以外は守備での貢献度も高い。勘違いされやすいが評価は決して低くない」(在京球団編成担当)

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オコエには石井監督も期待?