谷本容疑者は顔や両手足の甲、のどの奥の気道にも重度のやけどを負っていたという。現在、重度の一酸化炭素中毒による重体で話が聞ける状況ではないという。
谷本容疑者が通っていた飲食店の店主は数か月前の様子をこう話す。
「いつもはおとなしい、いい人ですよ。それが酒を飲むと変わってしまう。『うまくいかないことばっかりだ』とよく酒を飲み、文句を言っていた。心療内科に通院しているが、『クスリばっかりがたくさん出されるがあわない』と話していたこともあった。放火なんてできるような肝っ玉がすわったような人ではなかったが…」
大阪府警は亡くなった24人のうち、クリニック院長の西沢弘太郎さん(49)ら8人の身元が新たに特定されたと発表した。何が谷本容疑者を凶悪な犯行へと駆り立てたのか。真相解明が待たれる。
(AERAdot.編集部 今西憲之)