赤ワインソースの鴨ロースト  (撮影/写真部・松永卓也)
赤ワインソースの鴨ロースト  (撮影/写真部・松永卓也)
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 料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「赤ワインソースの鴨ロースト」。

【作る際のワンポイントアドバイスはこちら】

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黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。旬の素材を生かした家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。趣味は美術館巡り
黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。旬の素材を生かした家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。趣味は美術館巡り

 今年のクリスマスは赤ワインと一緒にちょっと贅沢ディナー。鴨肉は低カロリーで鉄分がたっぷり。脂はコレステロール値を下げる作用があるそう。歳(とし)を重ねた年代にはうれしい食材ですね。冷凍品だと比較的スーパーでも手に入りやすいですよ。

 鴨は解凍して常温に戻し、皮の表面に浅く切り目を入れて塩、黒胡椒をすり込み、赤ワインでマリネします。外はパリッと中はジューシーに焼くために、火加減には気をつけましょう。まず皮面を下にして中火で焼き、香ばしい焼き色がついたら裏返しにします。身の厚さにもよりますが、弱火で8分ほどじっくりと焼いてください。

 焼きたての肉を切ると肉汁が流れ出てしまうので、ソースを作っている間、アルミ箔で包み、余熱で火を入れるのもポイントです。

 ソースは赤ワインにバルサミコ酢と粒マスタードを入れるだけで本格的な味になります。クリスマスだけでなく、気の合った仲間とのホームパーティーにもぜひ作ってみてください。

(構成/沖村かなみ)

◆赤ワインソースの鴨ロースト

【ワンポイントアドバイス】鴨肉は皮目に切り込みを入れる。赤ワインでマリネすることでやわらかくなる。(左) 焼いた鴨肉はアルミ箔で包み、保温しながら休ませ、余熱でじんわりと火を入れる。 (撮影/写真部・松永卓也)
【ワンポイントアドバイス】鴨肉は皮目に切り込みを入れる。赤ワインでマリネすることでやわらかくなる。(左) 焼いた鴨肉はアルミ箔で包み、保温しながら休ませ、余熱でじんわりと火を入れる。 (撮影/写真部・松永卓也)

【材料(2人分)】 合鴨胸肉1枚、塩・黒胡椒各小さじ1/2、オリーブ油大さじ1、赤ワイン大さじ4、A(赤ワイン大さじ2、バルサミコ酢大さじ2、粒黒胡椒少々)、粒マスタード小さじ1

【作り方】(1)鴨肉の皮目に切り込みを入れ、塩・黒胡椒を手ですり込み、赤ワインに約30分漬ける。(2)フライパンでオリーブ油を中火で熱し、鴨肉を皮面から焼く。(3)焼き色がついたら裏返し、弱火で8分ほど焼く。アルミ箔で包んで10分ほど肉を休ませる。(4)(3)のフライパンの余分な油を拭き取り、(1)の漬け汁とAを加え少しとろみが出るまで煮詰め、粒マスタードを加える。(5)鴨肉を切って皿に盛り、ローズマリーやピンクペッパー(分量外)を飾る。

【ワンポイントアドバイス】

鴨肉は皮目に切り込みを入れる。赤ワインでマリネすることでやわらかくなる。焼いた鴨肉はアルミ箔で包み、保温しながら休ませ、余熱でじんわりと火を入れる。

週刊朝日  2021年12月24日号