今年6月に格闘技界からは引退。戦績は8戦3勝5敗と負け越したものの、キャリア最後の試合でもスタンドでのパンチ連打でTKO勝ちを収めるなど、負けん気の強さをリング上で披露していた姿が印象に残る。

 女子では異業種からの参戦ではないが、タレントの野沢直子の娘ということで注目されたのが真珠・野沢オークレアー。アメリカのアマチュア大会を経て、2017年の7月にRIZINでプロデビュー。その後2017年と2018年の大晦日での戦いを含む3試合でRIZINのリングに上がり、戦績は2勝1敗と勝ち越している。

 モデルのようなルックスながら、試合では打撃を中心としたがアグレッシブなファイトスタイルでRIZINの2勝はともに腕ひしぎ十字固めの一本勝ち。2018年の大晦日を最後にリングを離れているが、復帰戦へ向け現在もトレーニングを続けているとのこと。決してトップレベルの選手ではないが、積極果敢な戦いで観客を“魅せる”ことができるファイターであり、リングサイドで見守る母とともに再びRIZINの参戦もあるかもしれない。

 他のスポーツ界から総合格闘家デビューして話題となったのが、元プロ野球選手の古木克明。古木は“松坂世代”を代表するスラッガーとして1998年のドラフト1位で豊田大谷高から横浜ベイスターズ(現DeNAベイスターズ)に入団。プロ入り後はすぐに二軍で結果を残し、4年目の2002年には打率.208ながら、22本塁打を放ち将来の中軸として期待された。しかし、その後は伸び悩みオリックスでプレーした2009年(当時29歳)を最後に現役を退き、直後に総合格闘家への転身を発表した。

 2010年の大晦日に開催された「Dynamite!! ~勇気のチカラ2010~」でプロデビューを果たし、前出の金子とも拳を交えたアンディ・オロゴンと対戦。パンチを浴びながらもグラウンドで相手をコントロールし、関節技での一本を狙う場面もあったが結果的に3ラウンドで0-3の判定負け。その後、DEEPで戦い白星を挙げたがこれが最後の試合となった。格闘技を引退してからは野球界に再び挑戦し、こちらでも話題となっている。

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