今年も大晦日に格闘技団体のRIZINがイベント(RIZIN.33)を開催する。これまでも年の瀬にトップレベルの格闘家が熱い戦いを繰り広げてきたが、その傍らで本格的な格闘家ではない話題性重視の選手が興行を盛り上げたことも多い。
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今年も昨年の大晦日に行われたRIZIN.26で大きな話題となったYouTuberのシバターや、サッカーの“キングカズ”こと三浦知良の次男・孝太が参戦することで注目を集めている。米国のメジャー団体UFCなどと違い、ガチガチの格闘技路線ではない試合を組むのは日本の格闘技界の伝統なのかもしれない。
過去最も話題となった“異業種”から参戦として思い出されるのが俳優の金子賢だ。年末の格闘技イベントが今とは比べ物にならないほど視聴率を稼いでいた2005年の大晦日「PRIDE 男祭り 2005」で総合格闘家デビューを果たし世間の注目を集めた。
さらにデビュー戦の相手が打撃を中心とした荒々しいファイトスタイルで知られていたチャールズ・“クレイジー・ホース”・ベネットだったことで一層の視線が注がれることに。対戦前にはベネットが金子とのマッチメイクに不快感を示していたこともあり「顔が命」の俳優がボコボコにされてしまうのではと心配の声もあがっていたが、試合は早々とグラウンドの展開となり、金子はあっけなく腕ひしぎ十字固めで一本負けを喫した。
金子はベネット戦以降も格闘技を続け、翌2006年の10月にはHERO’Sで所英男と、同年の大晦日にはタレントのボビー・オロゴンの弟アンディ・オロゴンと対戦したが、どちらも敗戦。白星を挙げることなくリングから去っている。
格闘技デビューをしたのは俳優にとどまらず、2017年には当時アイドルグループの仮面女子で活動していた川村虹花が総合格闘技のリングに上がった。DEEP JEWELSでのプロ初戦では判定負けを喫したものの、続く第2戦では“アイドルらしからぬ”打撃のラッシュでTKO勝ちを収め、2018年の大晦日にはRIZIN参戦も果たしている。