AERAdot.が倉本氏を直撃するとこう答えた。

「PGAでスキャンダルのような事態になって会員、ファンに申し訳ない気持ちでいっぱいです。私の不徳の致すところだ。12月に2回目の第三者委員会の報告書が出され、私に任務懈怠責任があるという内容でした。とても不満があります、納得できません。確かにPGAからC社側に代金を支払ったが理事会で決定したことが前提です。私が稟議書にサインをしたのは既に支払いが終わってからです。第三者委員会の報告書では、理事会で決まっていても、止めなかった私に責任があるという。理事会がきちんと手続きをして決まったことを会長の一存でひっくり返すようなことを公益社団法人でやれるわけがない。それに5月の報告書では、私には責任がないとされていたのにおかしい。12月の報告書が、24日の理事会で認められ、私の会長解任につながるというなら断固、戦います。私はすでに来年春の任期満了で会長職を辞することを公表している。その後、新会長を決める選挙が行われます」

 PGA理事の一人がこう話す。

「第三者委員会で2度も倉本氏や理事たちの責任追及をするというのは、妥当なのか、やりすぎではという意見も多々ありました。正直、5月の第三者委員会の報告書で倉本氏らの責任追及は必要ないという空気感だった。だが、PGAの内部が倉本氏派、反倉本氏派に割れてしまい、主導権争いになってしまった。反倉本側の巻き返しで、10月の社員総会招集請求書、12月の第三者委員会の報告書につながったんですよ」

 この理事によると、騒動には2011年までPGAの会長を務め、現在は顧問となっているプロゴルファーの松井功氏も関わっているという。

 日本の女子プロで初めてLPGAのメジャータイトル、全米女子プロ選手権で優勝した樋口久子さんの元夫としても知られる松井氏。日本ゴルフツアー機構(JGTO)の副会長という要職にもあった。

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元会長の松井功氏を直撃