将来を嘱望されている浦和レッズの鈴木彩艶
将来を嘱望されている浦和レッズの鈴木彩艶
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 いよいよカタールW杯のアジア最終予選の大詰め、そして本大会が開催(2022年11月21日~12月18日)される運命の1年に突入する。森保一監督率いる日本代表は、1月21日の親善試合・ウズベキスタン戦を国内組のみで挑み、そのメンバーにDF瀬古歩夢(C大阪)、DF西尾隆矢(C大阪)、MF荒木遼太郎(鹿島)、FW小柏剛(札幌)の4人を初招集したが、彼ら以外にもJリーグの各クラブにはまだまだ期待の若手たちが数多くおり、日本代表の新戦力になり得る力と可能性を持っている。

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 次世代のタレントがひしめくGKでは、鈴木彩艶(浦和)のさらなる飛躍に期待したい。2002年8月21日生まれの19歳。浦和の下部組織で育ち、今季Jデビュー。リーグ戦6試に出場するとともに、ルヴァン杯では9試合に出場してGKとしては史上2人目のニューヒーロー賞を受賞した。何より目を引くのが189センチ、91キロの体躯であり、パワフルかつ機敏に動かして相手のシュートをストップすれば即、長距離キック&スローイングでカウンターを発動させる。飛び級でメンバー入りした東京五輪では出番がなかったが、元日本代表の西川周作からポジションを奪い取ることができれば、谷晃生(湘南)に続いてA代表の招集レターがいつ届いてもおかしくないだろう。

 21歳の瀬古、20歳の西尾のC大阪コンビがA代表に初招集されたセンターバックでは、小林友希(神戸)にも注目したい。2000年7月18日生まれの21歳。左利きの特性を生かした高いビルドアップ能力が魅力で、185センチの高さと対人の強さも併せ持つ。神戸の下部組織で育ち、高校3年時の2018年4月にJデビュー。その後、町田、横浜FCへの期限付き移籍での武者修行を経て、今季は神戸でリーグ戦22試合に出場した。オフにベルギー代表のフェルマーレンが契約満了で退団。代わりに浦和から元日本代表の槙野智章の加入が決まった中、小林のさらなる成長が求められる。

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“爆発的”なスピード誇るサイドバックにも期待