今年の紅白の司会を務める大泉洋(左)と川口春奈
今年の紅白の司会を務める大泉洋(左)と川口春奈
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 今年も大みそかの風物詩となっている「NHK紅白歌合戦」が近づいてきた。

【写真】司会に抜擢されたNHKの超人気女性アナウンサーはこの人

「紅白」といえば、1963年放送の「第14回」で記録した最高視聴率81.4%を筆頭に1960年代から80年代半ばまでは平均視聴率70%を超えるモンスター番組だったが、近年はインターネットの普及によるテレビ離れの影響などもあり、平均視聴率40%を切る年もあるなど陰りがみられる。

 そんな中、今年に関しては「ここ数年で一番の高視聴率が狙える」と業界内では期待が高まっていたのだ。スポーツ紙の芸能担当デスクが解説する。

「今年は近年の視聴率争いで最大のライバルだった日本テレビの『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!絶対に笑ってはいけないシリーズ』が放送を休止。フジテレビが中継放送する格闘技イベント『RIZIN』も、新型コロナウイルスの世界的な広がりの影響もあり、海外で活躍する有力選手試合を中心にマッチメイクが難航していた。それゆえ、紅白にとっては“漁夫の利”があるとみられていました」

 そうした中、NHKは10月下旬に今年のテーマを「Colorful~カラフル~」にすること、昨年までの「総合司会」をなくし、今年は俳優の大泉洋と女優の川口春奈、同局の和久田麻由子アナウンサーが「司会」を務めることなどを発表した。

 11月中旬には出場歌手も明らかとなり、歌手でギタリストの布袋寅泰やジャニーズ事務所の人気グループ「KAT-TUN」と「Snow Man」、現在放送中のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」でヒロインの一人を演じている上白石萌音、“楽器を持たないパンクバンドの「BiSH」らが初出場することが決まった。

「布袋さんに関しては今まで出場していなかったのが意外ですが、今年はアーティスト活動40周年ですし、『KAT-TUN』も15周年のアニバーサリーイヤーですからね。『Snow Man』はすでに昨年に選出されながらもメンバーの新型コロナウイルス感染により辞退しており、『BiSH』は昨年も出場が取り沙汰されていました。特別企画の松平健さんによる『マツケンサンバ2』に関しては東京五輪開・閉会式での待望論が多かったことを受けてのオファーでしょうし、このあたりの選出は順当でしょう」(前出のスポーツ紙の芸能担当デスク)

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「なんとか話題を作ろうと焦っている」