12月5日 成年行事に臨む愛子さま
12月5日 成年行事に臨む愛子さま

明石さん:厳しい意見を言えば、皇室存続の鍵は、「国民と同化し過ぎた皇室」から脱することができるかどうかだと私は思います。

 たとえば、常陸宮妃の華子さまは、車から国民に対して車の中から気軽に手を振ることは、ほとんどなさらない。華子さまは、旧伯爵の令嬢として生まれた方です。

 香淳皇后さまも、そうでした。明治天皇や大正天皇、昭和天皇は、国民と一線を引く「我慢」をなさってきたのだと思います。

――つまり、以前は一線をひくことで皇室を守り、国民との信頼関係を守っていたわけですね。しかし、この時代に皇室が、「国民と同化せずに」、神秘性を保ち続けることは可能でしょうか。現在のネット社会は、秘匿したいと思うことでも、一瞬で情報が拡散する世の中です。

明石さん:確かに、いまの皇室が「菊のカーテン」に閉ざされ、謎めいた存在であり続けることは難しい。

 眞子さん結婚問題では、お相手であった小室さんの家族の過去のトラブルまで、すべて露わにされました。

 お相手と皇族自身も、心身共にうけた傷の深さははかり知れません。

――古くは皇室に入りご苦労をされた上皇后美智子さま。そして、2004年に適応障害と診断されてから18年近く体調が戻らない皇后雅子さま。して眞子さんも、結婚問題によって、複雑性PTSDと診断されました。

明石さん:国民と同化し、開かれ過ぎた皇室の“弊害”が、浮き彫りになったのだと感じます。

 報道はもちろん、ネットの書き込みも含めて、皇族もお相手もすべてのプライバシーが露わになり、執拗な攻撃を受けかねない。

 眞子さんの結婚問題は、皇室に関わればプライバシーなどなくなると日本中が思い知った出来事でした。「皇室と関りを持つことはリスクである」という印象が、世界中に広がってしまいました。

 眞子さんの件では、極端な「庶民化」と「自由意志の尊重」が、お相手選びを含めて問題を引き起こしたのだと思います。

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皇室に待ち受けるのは、悠仁さまの結婚のお相手選びへの壁という現実